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こんにちは。IT・DXコンサルタントです。
「DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めましょう!」
最近、ニュースやビジネス書でこんな言葉をよく目にするようになりましたよね。しかし、経営者の皆様とお話ししていると、こんな本音をよくお聞きします。
「うちはITに詳しい人材もいないし、最新のシステムなんて使いこなせないよ」
「何千万円も投資する余裕はないし、大企業がやるものでしょ?」
たしかに「DX」という言葉の響きは、とても難しくて壮大なプロジェクトのように感じてしまいます。しかし、ご安心ください。中小企業のDXは、決して最新のAIや高額なシステムを入れることではありません。
本日は、私が実際にご支援した企業様の中から「えっ、こんな簡単なことでこんなに変わるの?」と驚くような、身近なDXの成功事例を3つご紹介します。
事例をご紹介する前に、少しだけ皆さんの会社の日常を振り返ってみてください。
毎日、同じデータを紙の帳簿とパソコンの両方に入力している
担当の〇〇さんが休むと、仕事の進み具合が誰にも分からない
月末になると、請求書や勤怠の処理で担当者が夜遅くまで残業している
このような「紙の山」「二度手間」「特定の人に依存した業務(属人化)」は、業種を問わず多くの中小企業が抱える共通の悩みです。
実は、DXはこの日常に潜む「ちょっとした不便や無駄」を解消するところからスタートします。それでは、実際にこの悩みを解決し、会社を大きく変えた事例を見ていきましょう。
ある地域の建設会社様(従業員20名規模)では、現場の作業員が夕方に事務所へ戻り、手書きで日報を作成していました。そのため、毎日1〜2時間の残業が当たり前になっていました。また、社長も集まった日報を一枚ずつ確認し、手書きの文字が読み取れず状況把握に時間がかかっていたのです。
【どう変えたか?】 誰でも直感的に使える、シンプルな「スマホの日報アプリ」を導入しました。
【どう変わったか?(結果)】 作業員は現場での休憩中や作業が終わったその場で、スマホからポチポチと日報を送信できるようになりました。わざわざ事務所に戻る必要がなくなり、直行直帰が可能に。結果として残業時間はほぼゼロになり、社長もリアルタイムかつ綺麗な文字で現場の状況を把握できるようになりました。
町工場として部品製造を行っているB社様では、取引先からの注文の多くがFAXや電話でした。「FAXの文字がかすれて読めない」「電話で聞いたはずの数量と違う」といったミスが月に何度か発生し、そのたびに営業担当者が謝罪や確認作業に追われていました。
【どう変えたか?】 取引先がスマートフォンやパソコンから簡単に注文できる「Web注文フォーム」を無料で作成し、徐々にそちらへ移行してもらいました。
【どう変わったか?(結果)】 取引先が入力したデータがそのまま自社のパソコンに入るため、手入力の手間と転記ミスが完全に消滅しました。「言った・言わない」のトラブルがなくなり、担当者の精神的なストレスも大きく軽減。取引先からも「24時間いつでも正確に注文できて便利になった」と好評を得ています。
複数のお店を展開するC社様では、在庫管理を各店舗の担当者がExcel(エクセル)で行っていました。そのため、他の店舗にどの商品の在庫があるのか分からず、お客様から問い合わせがあっても「確認して折り返します」とお待たせしてしまい、販売のチャンスを逃すことが多々ありました。
【どう変えたか?】 全店舗の在庫状況をリアルタイムで共有できる「クラウド型の在庫管理システム」を導入しました。
【どう変わったか?(結果)】 手元のタブレットを見るだけで、全店舗の在庫状況が一目で分かるようになりました。「あちらの店舗に〇個ありますので、すぐにお取り寄せしますね」と、その場でお客様へご案内できるようになり、売上が向上。さらに「あの商品、倉庫のどこにいった?」とバックヤードを探し回る無駄な時間もなくなりました。
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した事例は、決して特別な技術を使ったものではありません。スマホアプリやWebフォーム、クラウドといった、今では身近にあるITツールを「自社の課題に合わせて少しだけ活用した」結果です。
DXの本質は「ITを導入すること」ではなく、「ITを使って、働く人の苦労を減らし、会社を良くすること」にあります。
まずは、「毎日面倒だなと思っている作業」や「よく起こる小さなミス」を一つ見つけることから始めてみませんか?その「小さな不の解消」が、御社にとっての立派なDXの第一歩になります。
「うちの会社の場合は、何から手をつければいいか分からない」という方は、ぜひ一度、普段の業務の棚卸しをしてみてください。もしお困りの際は、私たちのような専門家にいつでもお気軽にご相談くださいね。一緒に最適な一歩を見つけていきましょう!