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「採用できない」「定着しない」をデジタルの力で変える。人が集まる会社のHRテック活用術

こんにちは。IT・DXコンサルタントです。

「求人を出しても応募が来ない」「やっと採用した若手が、半年も経たずに辞めてしまう」「人が足りず、黒字なのに事業を縮小せざるを得ない」

最近、経営者の方々との打ち合わせで、こうした悲鳴にも似た相談を受けることが急増しています。いわゆる「人手不足倒産」も現実味を帯びてきている昨今、賃上げや福利厚生の充実だけで戦うには限界があります。

そこで本日は、「HRテック(人事×テクノロジー)」を活用して、人が集まり、定着する組織を作る方法についてお話しします。

「ITで人が採用できるわけがない」と思われるかもしれませんが、実はデジタル化の遅れこそが、人材流出の隠れた原因になっていることが多いのです。

1. 採用は「スピード」が命。アナログ管理が機会損失を生む

まず「採用」の場面です。 中小企業の採用担当(社長兼任の場合も多いですね)は多忙です。応募メールが来ているのに返信が翌日になったり、面接日程の調整で何往復もメールをしたりしていませんか?

ここに大きな落とし穴があります。 優秀な求職者ほど、複数の企業に応募しています。そして、今の時代は「レスポンスが早い企業」が圧倒的に有利です。

HRテック(採用管理システム)でできること

ここで「採用管理システム(ATS)」などのHRテックを活用すると、状況は一変します。

  • 応募の自動取り込み・即時返信: 応募があった瞬間に「確認しました」と自動返信し、求職者の不安を解消。

  • 日程調整の自動化: 空いているカレンダーを提示し、相手に選んでもらうだけで面接が確定。

  • 進捗の見える化: 「誰が」「どの選考段階か」をチームで共有し、停滞を防ぐ。

「事務連絡」を自動化し、人間は「口説くこと(面接)」に集中する。このスピード感の違いが、内定承諾率に直結します。

2. 「なぜ辞めるのかわからない」を防ぐ。定着のカギはデータを活用した「見守り」

次に「定着」の問題です。 「先月面談したときは『頑張ります』と言っていたのに、急に退職届を出された」という経験はありませんか?

社員の本音やコンディションの変化は、年1〜2回の面談や、たまの飲み会だけでは拾いきれません。特にリモートワークや直行直帰が増えた今、顔色を見て判断するのは不可能です。

HRテック(タレントマネジメント・パルスサーベイ)でできること

ここで役立つのが、従業員の状態を可視化するツールです。

  • コンディションの天気予報: スマホで週に1回、「今の気分は?」「業務量は適切?」などの簡単な質問に答えてもらう(パルスサーベイ)。

  • アラート検知: 「最近、回答のスコアが下がってきている」「残業時間が急増している」といった変化をシステムが検知し、管理者に通知。

これらがあれば、「辞めると言い出す前」に手を打つことができます。 「最近、元気ないみたいだけど何かあった?」と、タイミングよく声をかけられる上司がいる会社。それが、定着率の高い会社の正体です。デジタルは、その「タイミング」を教えてくれる黒子なのです。

3. IT環境そのものが「採用ブランディング」になる

最後に、意外と見落とされがちな視点をお伝えします。 デジタルネイティブである20代・30代にとって、「会社のIT環境」は会社選びの重要な基準になっています。

入社してみたら、連絡は電話とFAXばかり、申請書は全てハンコが必要、パソコンは動作が遅い……。 これを見た若手社員はこう感じます。 「この会社は変化に対応できていない」 「ここでは効率的なスキルが身につかない」

逆に、スマホで勤怠入力ができたり、チャットツールで円滑に連携できたりする環境があれば、「社員の働きやすさを考えて投資してくれる会社だ」というポジティブなメッセージになります。

HRテックの導入は、単なる業務効率化ではありません。「私たちは時代に合わせて変化できる企業です」という、強力な採用ブランディングなのです。

まとめ:まずは「スマホで完結」から始めてみる

「HRテック」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は「社員にとっても、会社にとっても、面倒なことをなくして本来の仕事に向き合う」ためのものです。

いきなり高機能なシステムを入れる必要はありません。 まずは、「入社手続きをペーパーレスにする」「毎日の日報をチャットにする」といった、社員がスマホ一つでできることから始めてみませんか?

その小さな「快適さ」の積み重ねが、結果として「人が集まり、辞めない会社」を作っていくはずです。

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