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夕方の18時。営業担当者は帰社後、パソコンに向かって今日の行動を思い出しながらキーボードを叩く。「A社訪問、名刺交換。感触は悪くない…」 一方で経営者やマネージャーは、夜遅くや翌朝に送られてくるそれらのメールを一件ずつ開き、「お疲れ様、次も頼むよ」と判を押したような返信をする。
多くの企業で見られる、いわゆる「日報」の風景です。
もし、あなたがこのルーティンに少しでも「これ、本当に意味があるのかな?」と感じているなら、それは組織が進化するチャンスです。
今日は、疲弊するだけの「管理」から卒業し、売上を作るための「戦略」へとシフトする武器、SFA(営業支援システム)についてお話しします。
これまで日本企業では、日報が「社員がサボっていないか確認する手段」あるいは「情報の共有手段」として機能してきました。もちろん、情報を共有すること自体は非常に重要です。しかし、テキストベースの日報(メールやWord、日報アプリ)には、大きな弱点があります。それは、情報が「点」でしか存在しないということです。
「今日、A社に行きました」
「B社の担当者が悩んでいました」
これらの報告は、その日その瞬間の「日記」に過ぎません。一週間後、一ヶ月後に「あれ、結局B社はどうなったんだっけ?」と振り返ろうとしても、過去のメールの山から探し出すのは至難の業です。
結果として、経営者は「過去の行動(=管理)」ばかりに目が行き、「これからどう受注するか(=戦略)」を考える時間が奪われてしまっています。これが「消耗」の正体です。
SFA(Sales Force Automation)を導入すると、この景色がガラリと変わります。
SFAは、単なる報告ツールではありません。顧客ごとに、いつ、誰が、どんな提案をし、現在どのくらいの確度(見込み)なのかが蓄積される「データベース」です。
これを導入することで、日報は「上司への報告義務」から、「チームで勝つための作戦共有」へと変わります。
スマホからチェックを入れる、数行のメモを残す。SFAなら移動中のスキマ時間で入力が完了します。「会社に戻って日報を書く」という残業時間がなくなるだけで、現場のモチベーションは上がります。
「A社」のページを開けば、過去の訪問履歴、提出した見積もり、前任者のメモがすべて時系列で並んでいます。 「あのお客様、最近連絡してないな」といった取りこぼしがアラートで見える化され、個人の記憶に頼らずに追客できるようになります。
従来の日報ベースの会議では、「なんで行ってないんだ」「もっと回れ」といった行動量(過去)の話になりがちでした。SFAで状況がリアルタイムに見えていれば、「この案件、ここがボトルネックになっているね。次はこういう資料を持っていこう」という、具体的で前向きな未来の話(=戦略)ができるようになります。
「よし、SFAを入れよう!」と意気込む経営者の方に、一つだけアドバイスがあります。
SFA導入で失敗する最大の原因は、「今までの日報項目を、そのままSFAに入力させようとすること」です。
「所感」「今日の反省」「明日の予定」…これらをすべて入力必須にすると、現場にとっては「入力場所が変わっただけで面倒くさい」ものになり、定着しません。
SFAを導入するなら、思い切って「作文」をやめさせてください。 重要なのは「誰に会ったか」「案件の進捗(ランク)は変わったか」「次はいつアプローチするか」という事実データだけです。
「日報を書く時間があるなら、その分早く帰るか、もう一件電話しよう」 そう言える環境を作ることが、DXの第一歩です。
日報は、ともすれば営業担当者が一人で抱え込む「孤独な作業」になりがちです。 しかしSFAがあれば、チーム全体で顧客情報を共有し、全員で知恵を出し合うことができます。
「管理」するために時間を使うのは、もう終わりにしましょう。 これからは、蓄積されたデータを武器に、どうやって売上を最大化するかを語り合う「戦略」の時間に投資しませんか?「ウチの会社なら、どこまで簡略化できるだろう?」 そう思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。御社の営業スタイルに合わせた、無理のないスタート方法をご提案します。